生徒と、そして黒板との格闘との毎日である授業は、時として、苦し紛れの小技を生み出すこともあります。まっ、それが役に立つかどうかは別問題ではありますが。
☆Nの値は何だろう?
<先生>
さて、次の群数列において、1996は第何群の最初の項から数えて何番めにある項か考えてみよう。<生徒>
先生、nを探すには、適当に数値を代入して調べるしかないんですか。<先生>
そうだね。何かいい方法がないだろうか………。では(*)の両辺をよく見てご覧。<生徒>
先生、でも俺、ルートの開平知らないんだけど。<先生>
…………☆連立漸化式の特性方程式って何?
<生徒>
隣接2項漸化式、隣接3項漸化式、分数漸化式、みんな特性方程式(平衡値)がありますよね。では、連立漸化式の場合は、よく分からないのですが、あるんでしょうか。<先生>
うーん。確かにあまり聞いたことはないよね。ちょっと調べてみようか。<生徒>
でも先生、それって他の型の漸化式の特性方程式と比較すると、難し過ぎないですか。<先生>
(てめー、なに偉そうにいってんだ?,と思いつつもにこやかに)
@+α×Aを考えて
∴
だから、@+A、@―2×A を計算すればよい。
これなら覚えやすいね。