[1]2次関数 y=x2-4x+5 のの区間 a≦x≦a+2 における最大値を M(a)、最小値を m(a) とするとき、M(a)、m(a)をaの式で表わせ。 |
[2]区間 0≦x≦2 における関数 y=2x2-4ax+1 の最大値と最小値、及びそのときの x の値を求めよ。 |
[3]区間の 0≦x≦a における y=x2-4x+3 の最大値・最小値とそのときの x の値を求めよ。 |
これらの問題に共通していることは文字 a に関して場合分けが必要であり、説明する際には多くのグラフを書いたりすることになるが、場合分けが動きとしてとらえ難くなかなか理解しづらいということである。この難点を少しでも軽減させたいと、いくつかの教具を製作してみたが、私はこれを“紙芝居方式M,m説明器”と呼んでいる。今回はこれらの教具の実演も拭みてみたいと思う。
ある高校にアイドルちゃんと呼ばれる女の子がいる。彼女は容姿もプロポーションも抜群で、しかも努力家であると言う。彼女は陸上部に所属し、放課後はいつも陸上グランドで走る練習をしている。 一方、あこがれ君は同じ学校でのサッカー部のゴールキーパーである。アイドルちやんに熱烈に恋焦がれており、放課後はゴールキーパーの位置から走っている彼女に、いつもラブサインを送り続けている。アイドルちやんは、中心が原点、半径3の円周上を動くものとし、あこがれ君は定点(6,0)として、ジェラシー君の描く軌跡の方程式を求めよ。
このことを知ったジェラシー君の心境はおだやかではない。彼は、あこがれ君の意図をなんとか妨害しなければと固く決意し、視察を続けた結果、次のことに気がついた。
アイドルちゃんと、あこがれ君を結ぶ線分を2:1 に内分する点に彼が立つと、彼にさえぎられてあこがれ君からはアイドルちやんが見えなくなってしまうのである。
ジェラシー君の妨害作戦が成功するためには、彼はどのような走り方(動き)をしたらよいだろうか。注:このような問題を「ジェラシー大作戦」と呼んで数学教育の上では有名な問題である。