はじめに
室蘭工業大学でのインターネットの講習受講を契機に私にとってのインターネット観がかなり変わってしまった。そのことにいち早く気がついたのは、パソコン同好会の生徒達であった。と、言っても、もう一つの部活動顧問を引き受けていた演劇部の練習に忙しく加えて地区大会で代表校になれたため、11月の全道大会を控え、準備に忙しかったから生徒達とミーティングをやる余裕もなかったのだが...。演劇部の指導の後、夜遅くパソコン教室で仕事をしていると、時々パソコン同好会の生徒達がやってきた。彼らは私が何をしているか知っているのだ。昔、FCAIというソフトを使って、ハイパーテキストを作ったり、生徒に作らせていたこともあった。このときの体験を今度はWWWのブラウザを利用してできないかと考えていたのである。もし、できるとしたならば、そのことは今後本校でもインターネットを利用できる時代になれば大幅な利用拡大が見込めるし、インターネットが利用できなくてもFCAIに代わるものとして利用できるからである。加えて、HTMLという言語は非常委簡単であるから、生徒に指導して作らせることも可能であると思われたためである。
本稿は、その現状段階を報告するものであり、次回に再度まとめたものを提出する予定である。タイトルにある「3分間・・・」というのはややオーバーな気もするが、本当に簡単に作れるものを中心に、「このような機能を使った表示もある」ということを発表したいと思います。
第1章 せっかく覚えた知識は最大限に活用したい
別のレポートにあるようにブラウザを利用すると、文字・画像・音声・動画などをミックスした提示教材を作ることができる。今回は、文字と画像だけといった特別なものが不要である条件下でできることを探ってみた(加えて生徒にも作成できるものに限定して)。
最近、生徒の学力の伸びが低くなり頭を悩ませていたので、証明問題から逃げる生徒が減るようにと証明問題などでサンプルを作ってみた。理科などとちがって、「パソコンだからできる」という部分は少ないことがつらいところだが、少しでも(特に文系の)生徒が興味を持ってくれるように努力したいと思います。
第2章 制作の流れ
画像の準備
@イメージスキャナで教科書の一部を読みとる(拡張子は、*.BMPになっている)
Aコンバータをかけて、拡張子を*.GIFに替える(本校ではPHOTO VISION PROを使用)
Bファイル名を点検して完了
テキストファイルの準備
@スキャナで読みとった教科書の説明場面のイメージデータを呼び出すだけのファイルを作成する(ワープロで作成した)。ただし、*.HTMLという拡張子を使い、テキスト型で登録する。
Aメインのファイルを作成する。今回は枝分かれの機能に限定して作ったので9行程度で終わった。
Bファイル名の確認をして完了。
実行の準備
@インターネットエクスプローラー3.0のインストール(雑誌のおまけで付いていた)。
A最小機能が動くか確認して完了。
実行
@インターネットエクスプローラー3.0を起動。Aメインのファイルを読む(ブラウザを使ったことのある人は、ソフトが違っていてもすぐわかる)
B後はマウスでクリックして選択すると、教科書の一部分が画面に現れる。
かかった費用
@雑誌一冊(1280円)・・・インターネットエクスプローラー3.0のおまけのついていた雑誌
APHOTO VISION PROについては、同僚の好意で貸していただいたので、0円
BFD一枚
第3章 今後へ向けて
今回の物は生徒に教えるときに使用するために作ったものであり、こんなお粗末なもので授業の場に持ち込めるわけがありません。しかし、多重にわたるリンクをほどこせば、このような簡単なものでもよい教材が作れるような気がします。ただ、現実には限られた時間内で活動しているため、どの程度で完成するかはわかりません。なるべく早期に授業の場でも利用できる教材を作りたいと思います。今後へ向けて、
@生徒に作り方を教えたい(10月16日現在、この段階は終了)。
A生徒に教科書をもとにして似たようなものを作らせたい。
B個の体験をもとにどんな発展のさせ方があるか討論させたい。
といったようにパソコン同好会で指導をしようと考えています。一方、私の方は教材の検討から始め、どうのような教材でこのようなプレゼンテーションが可能か、そして、有効であるかについて考え達と思っています。時間までにまとまれば結果を報告したいと思います。
おわりに
学校祭・北数教の全道大会・初めての道研での講師体験と言った一連の慌ただしい日課の中で、部活動の生徒と一緒に動いたりしていると、生徒が帰り、そして職員室の先生方がほとんど帰った夜の時間でないとこのようなれぽーと書きができない最近の私の生活です。他の先生方はどうなのでしょう。一ヶ月ぶりくらいで数実研のレポートを書きました。このレポートについては パソコンによる実演が中心ですので、いつもの表紙から始まるかたちではなく簡略して作りました。なにかの参考になれば幸いです。