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1.はじめに

1.1 折り紙と数学

 私の参考書兼推薦図書

折り紙と数学 堀井洋子著 明治図書
折り紙の幾何学 伏見康治,伏見満枝著 日本評論社
オリガミクスによる数学授業 芳賀和夫著 明治図書
バラとオリガミと数学と 川崎敏和著 森北出版
多面体の折り紙 川村みゆき著 日本評論社
まんぷくBOX 布施知子著 築魔書房


1.2 折り紙と展開図

折り線図 = 展開図
一般には,谷折りを破線,山折りを一点鎖線,二点鎖線で表わす。が,ここでは実線と破線で適時使用する。

山折り谷折り


練 習(用紙:正方形) 芳賀折り(X折り線の数理より)

紙の上に任意の1点をマーク.
下辺に左の端をこの点に合わせておる.
次に同様に下辺の右端を1点に合わせておる.
さて,……

 

オリガミクス = 芳賀和夫氏の提唱
科学的な紙の一分野としての「具象作品を作らない数理折り紙」


1.3 折り紙公理(Huzita’s Origami Axioms)(用紙:正方形)

  1. Given two points P1 and P2 we can fold a line connecting them.
  2. Given two points P1 and P2 we can fold P1 onto P2.
  3. Given two lines L1 and L2 we can fold line L1 onto L2.
  4. Given a point P1 and a line L1 we can make a fold perpendicular to L1 passing through the point P1.
  5. Given two points P1 and P2 and a line L1 we can make a fold that places P1 onto L1 and passes through the point P2.
  6. Given two points P1 and P2 and two lines L1 and L2 we can make a fold that places P1 onto linee L1 and places P2 onto line L2.

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練習 三角形の5心(用紙:鋭角三角形)

折り紙公理1〜5を使って,三角形の5心を折ってみましょう.

  1. 内心(公理3を使って)

  2. 垂心(公理4を使って)

  3. 外心(公理2,4を使って)

  4. 重心(公理1,2を使って)

  5. 傍心(公理3を使って)

上の三角形で,次の定理を確かめておきましょう.


2.平坦条件の定理(川崎の定理)

基本定理1(伏見の定理の拡張)

1点から放射状に延びる折り線で紙が平坦に折りたためるとき,

  1. 折り線の数は4以上の偶数
  2. 折り線のなす角のひとつおきの和は180°

等々(「バラと折り紙と数学と」川崎敏和著より)

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