1 いきさつ
発馬に先立って教育モニターを募集していることを友人から知らされ、応募する(札幌新陽高在職時)。例によって出荷遅延で4月中旬予定のものが5月の連休明けに送られてくる。
とりあえず自宅のマンションに検索ソフトをインストールして使用法を探ることにする。HDDは約20MBを占有した。
2 利用法
生徒に自由に検索させた場合にどのような語句が引けるかと考え、現在受け持っている1年の数学Tの授業を年頭に調べてみた。
検索対象を「科学技術・数学」分野に限定させると135の見出し語があった。例えば
見出し語 | 説明中の参照先 |
---|---|
2次関数 関数 放物線 グラフ | (掲載なし) デカルト、ライプニッツ、集合論 幾何学、円錐、光学、望遠鏡 座標系、方程式、放物線 |
学期末の復習法として語句の定義の確認を兼ねて、教科書を調べることがある。このようなときに、多少は「遊び」感覚で使えないかと考えたが、説明表現が平易とは言い難い項目もあるので少々考慮を要する。
逆に、数学が他の分野でどのように応用利用されているかについては、一応「百科事典」を名乗るだけあって網羅されてるとは言えなくとも、簡単に参照できるのがいいところだと思う。数学者達の項目へも同様である。ただ、項目の偏りなどから、やはり「出版社がソフト化」したのではなく「ソフト会社が作った」印象は強い。
これはCD-ROM等での電子出版されたもの全般に言えることだが、総じて関連項目も含めて引かせるとしたら、ある程度自然科学への興味を有する者の自由な研究的利用には向いているかも知れないと感じた。
3 問題点
前項でも述べたが、説明が難しいところがあり全くの初心者には無理だと感じる項目もある。図としては、「放物線」のグラフがちょっとおかしいかな。
4 現在のところの利用法
このEncarta97の検索ソフトはWindows95用である。私の勤務学校に設置されているマシンはOSがWindows3.1なので、今は使えない。(リース期間がまだ2年以上残っているとのことで、その間にはOSの入れ替えもないとのこと)
一般にOSが特別 Windows95である必要はないと思う。自力で(とりわけハードウエアがらみで)ソフトウエアを作る場合はDOSで十分だと思っている。
ただ、このような市販のソフトウエアの指定OSは確実に Windows95になってきているので、少々つらいところである。
したがって、今のところ専ら自宅での教材作成時に使って試している。これはとりわけ個人的な条件なのだが、私は教材作成にはTEXを使っているので、文章(テキストデータ)に関する限り直接のデータ交換の利点は享受していない。
見出し語「放物線」から図と説明、「デカルト」から図(注:ファイルから書き出すと著作権表示が自動的に入る)を示す。
テキストは改めて整形したので検索ソフト使用時の画面イメージとは1行の文字数、フォント等は異なる。
放物線 ほうぶつせん Parabora直円錐の斜面上の直線(母線)に平行な平面で、直円錐を切ったときできる切り口の曲線(→幾何学:円錐)。放物線上の点は、焦点と呼ばれる固定点と、準線とよばれる固定された直線とから、等距離にある。
放物線は、焦点をとおり、準線に直角な直線に対して対称である。この直線を放物線の軸という。
放物線とその軸の交点を頂点という。x軸を軸とし、原点を頂点とし、準線と焦点の距離がpに等しい放物線は、方程式