セル・オートマンとは細胞を自動的に生成する装置のことをいいます。種となる細胞にある規則性を与え、この装置を起動します。するとその規則性に従って、細胞が自動的に増殖していく仕組みになっているわけです。
 パスカルの三角形も考え方によってはセル・オートマント言えます。それではパスカルの三角形の規則性を少し変えてみましょう。
 グラフィック画面の1行目をまず初期化します。中央の値に1を代入し、残りの値はすべて0にします。
   1行目    ・・・ 0 0 0 1 0 0 0 ・・・
2行目以降の値 g(x) は、1つ前の行の値 f(x) から、次の規則性に従って計算します。
    g(x) = a・f(x-1) + b・f(x) + c・f(x-1)
例えば a = 1, b = 0, c = 1 とすると
    ・・・ 0 0 0 1 0 0 0 ・・・
    ・・・ 0 0 1 0 1 0 0 ・・・
    ・・・ 0 1 0 2 0 1 0 ・・・
    ・・・ 1 0 3 0 3 0 1 ・・・
となり、普通のパスカルの三角形が得られます。
 係数 a, b, c を与えて、パスカルの三角形の変形版を作ってみましょう。
ある数 residue の剰余系を考え、割り切れない数に色を着けます。
 描かれた図形はフラクタル図形となっています。

⇒Javaソース