はじめに

 本校数学科では、ロータス1-2-3,一太郎等のアプリケーションソフトの利用については堪能な者もいるが、CAIに関しては皆初心者だということもあって、昨年度まではコンピューターを使った授業は行っていなかった。また、CAI関係のソフトも、今年度初めにやっと「関数ラボ」と「Movil」を購入してもらったが、ほとんどないというのが現状である。

 しかし、どうしても黒板とチョークだけでは教えるのが困難な教材が多くある。また、情報化の波は今後さらに加速度的に進み、ほとんどの家庭にワープロ,コンピューター,モデム,ファックス等があるという時代も、そう遠くないのではないだろうか。高校生の長電話が電子メールに変わるかも知れない。高等学校普通科におけるコンピューターリテラシー育成の見地からもせっかくあるコンピューターを利用しようということになり、今年度からささやかながら取り組みを始めることになった。

 初年度の今年は、数学Tの範囲では最もコンピューターが利用され、コンピューターの使用が有効であると思われる2次関数のグラフの指導を、比較的簡単に利用できる「関数ラボ」を用いて行うことになった。以下に今年度の取り組みを紹介する。