「数学のいずみ」は北海道算数数学研究会高校部会の研究部である「数学教育実践研究会」と「代数解析研究会」が中心となって開いているホームページで す。自分たちの実践・研究を公開することにより、より多くの広範な連携が得られることを期待すると同時に、ネットワーク型の教材データベースを構築するこ とを考えています。全国の数学に感心のある多くの人たちとつながりをもつと同時に、今のこの話題を次にもつなげていければと思います。このホームページに 様々なご意見・ご感想をお寄せくださることを期待するとともに、ともに参加されることを期待します。
数実研の目指すもの
「数学のいずみ」は北海道の算数数学教育会の高校研究部会「数学教育研究会」(略称:数実研)が中心となって開いたホームページです。
本研究会は平成6年1月29日に、札幌市内の高校の数学教師を中心として設立されました。その背景としては、情報化や社会の変化に伴い数学の必要性が増 してきている反面、子供たちの数学離れが確実に進み、決して楽観視できない状況になってきたことや、新指導要領のカリキュラム改変に伴う多様化する数学履 修内容の現場サイドへの対応の苦悩があげられます。
設立当初は、「教材研究部門」、「コンピュータ部門」の2部門がそれぞれ平行して研究体制を組み、定期的にその研究成果を研究会で発表してきました。 「教材研究部門」では新カリキュラムにおけるコアとオプションの有機的関連づけの分析を通し、いかに生徒達に効果的に数学を取り組ませるかを実践しまし た。「コンピュータ部門」では、関数ラボなどのシミュレーションソフトを利用して、板書では限界のあるグラフの動きをいかに生徒に理解させるかを研究して きました。しかし、平成7年度に入り、「教材開発部門」では、手作り教材の一つとしてのコンピュータ・グラフィックの利用、「コンピュータ部門」では、ソ フト作成のための教材のアイディアとして、お互いの必要性が生じ、以後、提携した形での研究会運営となりました。
新学習指導要領では、「情報化社会における数学教育の多岐にわたる必要性」が強調され、従前の「体系的に組み立てていく数学の考え方」のみならず、併せ て「それらを積極的に活用する態度を育てる」という主体的かつ意欲的に取り組もうとする態度の育成が重点に置かれています。本研究会はそれを踏まえつつ2 部門の提携を機に、「高校数学で扱う教材およびそれらの関連性を分析し、生徒達に効率よくその教材のもつ本質的意味を理解させる」ことを目的とし、あくま で「教材の研究分析」に力点をおいた活動を展開しています。
平成8年度に入り情報化の波は急速に押し寄せてきました。本研究会では今までの研究内容をオンライン化する事により、教材内容の蓄積化を図ることをめざ しています。研究会を取り巻く様々な環境が変わることで、これまでの教材や研究がなくなってしまうのでは全く意味がありません。”いまの””この”教材を 次にもつなげていきたい、そう考えています。
また、こうした研究活動の内容を公開することにより、多くの方々との提携を期待しています。数学教育に携わる人のみならず、数学に多くの関心を持つ人が このホームページを通して数学の魅力を感じ取ってくれれば、と考えます。生徒が自らホームページを作って公開するのと同様、私たち教師が生徒へ向けて発信 するのです。
さらに、多くの方がこのページにどんどん話題を提供してくれることを期待します。将来的には他府県の研究会との交流も可能ではないかと考えます。
このページはまだ始まったばかりです。Visual的にもあまり見栄えがよくありませんが、私たちの熱意が伝わってくれれば幸いです。 (平成8年11月 数実研事務局
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北海道算数数学教育会高等学校部会研究部