北数教 数学教育実践研究会 研究発表レポート

北海道札幌新川高等学校  中 村 文 則



三角形ABCにおいて、
  AB=5,BC=7,CA=3 のとき、∠BACを求めよ。

 三角形の解法で、よく出題される問題である。∠BAC=120°であり、辺の長さが整数で、きれいに角度が求められることに(生徒も教師) いつも強い印象を受ける。こういった三角形は、注意してみると教科書や問題集でも結構扱われている。例えば、三辺の長さをabcaの対角が求められる角度とする)と、
     (a,b,c)=(7,5,3),(7,5,8),(13,8,7),(13,15,7)
といったものである。このときの角度は、60°,120°のいずれかであるが、センターテストのように結果のみを要求する試験などでは知っていると得をするものだから、この辺の長さは覚えろと指導してる先生も多いのではないだろうか。私自身も、
    七五三(7,5,3) 名古屋(7,5,8) (い)やな倒産(8,7,13) 以後倒産ない(15,13,7)
などと洒落て生徒に提示している。

 ところで、こういった辺の組は、他にないのであろうか。存在するとしたらその個数は?。そんなことをちょっと調べてみようと思う。