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オブジェとしての図形の重心について

 重心とは、アルキメデスの言葉を借りれば、物体が地球の重力(Gravity)方向に引っ張られるときに釣り合う点、すなわちvalance-pointのことである。高校数学では、重心について扱う図形は三角形ぐらいであるが、「中線の交点」という定義?で簡単に説明されてしまう。実際には扱う分野において、対象である三角形そのものの捉えかたが変容しまうが、そのことと重心との関係については触れられない。しかしそれが四角形になると綻びを見せ始め、定義そのもののバランスがとれなくなってしまう。多角形の理論上の重心と実測としての重心の違いについて以下考察する。

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