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序章 最近感じる事

1998年7月「Windows98」がマイクロソフト社から発売されて、コンピュ−タ−技術は急速に進歩している。「校内LAN」「インタ−ネット」も高等学校に普及しており、21世紀は、これらのコンピュ−タ−技術を、活用しなければいけない時代である。世界は、まさに「高度情報化社会」へと向かって進歩している。
高等学校数学教育の分野にもコンピュ−タ−は、もはや欠くことの出来ない道具となりつつあり、近い将来、教職員1人に対してノ−ト・パソコン1台が割り当てられる時代が来る事を予感させる。
数学の研究及び教育の分野にも、コンピュ−タ−技術が利用され、もはや、コンピュ−タ−の利用なしには、数学の研究活動・教育活動が出来ない状況になって来ていると言っても、過言ではないのだろうか。

「数学教育に、これらのコンピュ−タ−技術をどの様に活用するのか?」は重要なテ−マである。
しかし、高等学校数学科教員として、基本的に考えなければいけない事は

  1. 数理現象に関して不思議や感動を感じる心。
  2. 数理現象を観察したり工夫しようとする心。
  3. 数理現象を創作したり発見しようとする心。
を高めるためには、「どの様な興味ある教材を、生徒に提供するべきか。」更に、これらの「心」から「体系的な思考力」「論理構築力」「数学的発想力」を養い疑問や感動を持って問題解決しようとする生徒を育成するには、どうしたら良いのか…永遠のテ−マである。

 いろいろなソフトある中で、私は「Mathematica」(Wofram Research社)を紹介したいと思います。
「Mathematica」の特徴は

  1. コンピュ−タ−・グラフィックを作成する機能に優れている。
  2. 数値計算・数式処理・パタ−ンマッチング機能等を持った関数型プログラミング言語である。
  3. 世界中に普及しており、インタ−ネットを利用して多種多用のパッケ−ジをダウンロ−ドすることが可能である。
  4. 近年大学受験雑誌にも、「Mathematica」を利用した記事・特集が見られる。
  5. 他のアプリケ−ション・ソフトへの取り込みが簡単にできる。又、他のソフトに出力し加工することが可能である。
  6. 「Mathematica Journal」(Millers Freeman社)から情報雑誌も出されており情報交換の場は広い。

以上の際だった特徴があるが。
私の、最も「Mathematica」を気に入っている点は

「数式だけによって理解できなかった複雑な数理現象を「Mathematica」のグラフィック機能を使って表現して、見ることによって体験や経験を通じて理解を深めることができる。」
ところに魅力を感じるところにある。
近い将来「Mathematica」が数学に携わる人間にとって欠くことのできない必要な道具になり、HTMLファイルに変換してNetscape NavigatorやInternet Explorerに張り付けることも簡単にできるので、インタ−ネットを活用したコミュニケ−ションの手段にもなる予感がしてならない。

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