現在、フーリエ級数は大学の教養課程で学ぶ内容となっています。教科書の数式だけをみると、数学を専攻した人でさえとまどってしまう内容です。しかし、より具体的に内容を展開していけば高校生でも理解できる内容といえるのではないでしょうか。それも三角関数の知識のみならず、和の記号∑や積分の考え方などいろいろな内容が総合的にでてくるので、それぞれの考え方の重要度も理解できるといえます。
また、この教材はコンピュータを用いたシミュレーション用の教材として作成したものです。自らがボタンを操作することにより、「ここをこうしたらどうなるのかな？」という、前向きな興味・関心がでてきたらこのプログラムの目標は達成されたといえます。
数学を単なる理論のみの学問としてではなく、コンピュータを用いた実験的な手法を取り入れることにより、数学に対する見方・考え方がより身近なものとなれば幸いです。