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Geometric Constructor
このレポートはGeometric Constructor Ver.1.10をもとに作成しました.

【1】概要

 GC(Geometric Constructor)は,個々の数学的探究を支援すると同時に「授業」での使いやすさを追究した図形作図ツールです。生徒の思考を重要視し,発見学習的な環境を提供してくれます。
 なにより操作性が簡単で,図形作成に必要な機能を豊富に備えている点が魅力的だといえます。“これはどうなっているのだろう”というちょっとした疑問を試行錯誤するには最適なソフトだといえます。

【2】主な特徴

  1. 「授業」での利用のためのソフト
  2. キーボード操作も可能なソフト
  3. 「変形」→「1点の変形」「複数の点を動かす」
      基本は「1点の変形」ですが「複数の点を動かす」機能も装備
  4. 豊富な作図機能を装備

  5. 測定機能
     


  6. 軌跡の設定・描画
     

【3】活用の具体例

  1. 円の足点線
    円上に定点 Aと動点 Pがある。定点 Aから,点Pにおける接線に下ろした垂線の足 Hの軌跡はどんな図形を描くか。

     

  2. 2直線の交点の軌跡
    直線 y=mx+5 があり,原点Oより,この垂線に下ろした垂線の足をPとする。実数 mが変化するとき,点Pはどんな図形を描くか。

     

  3. 終点Pの存在範囲
    平面上に1直線上にない3点OABが与えられ,A=2,B=3とする。
    (1) 実数sts≧0,t≧0,0≦s+t≦1を満たしながら変わるとき,ベクトル の終点Pが動く領域の面積を求めよ。
    (2) 点Pが(1)の領域を動き,点Qが点Aを中心とする半径1の円の内部を動くとき,ベクトル の終点Rが動く領域の面積を求めよ。
    (89年 北見工大,改題)

     

  4. 定点と円周上の動点を結ぶ線分の垂直2等分線
    Aを定点,点Pを点Cを中心とする円周上を動く点とする。このとき線分APの垂直2等分線の包洛線はどんな図形を描くか。

     

【4】その他

  1. 動作環境
    OS Windows95,WindowsNT4.0
    実行ファイル gcwin***a.exe(ブラウザ機能なし),gcwin***b.exe(ブラウザ機能あり)
     → ***にはバージョン名が入る。
    注意事項 VB5(SP3以降のDLL,OCXが組み込まれている場合)をインストールしているか,必要なDLL等がすでに組み込まれている場合は,実行ファイルのみで起動。そうでない場合は,セットアップが必要(解凍後,10MB程度,圧縮ファイルは4 - 6MB程度)。

  2. 使用言語
    Visual BASIC 5.0

  3. 最新情報の入手方法
    GC通信 (http://www.auemath.aichi-edu.ac.jp/teacher/iijima/gc/magazine/gcmg9706.htm)

  4. ダウンロードファイルとサイズ
      ダウンロードファイル(サイズ) 実行ファイル(サイズ)
    本体 gcwin***a(b).exe(約544KB) 同左
    サンプルファイル sakuzu.lzh(約19KB) ファイル数約47(約73KB)

  5. Microsoft Visual Studio 97 Service Packについて
      *「Service Pack」というのは,実質的には,「バグ」の修正を主目的に配布しているもの。
    ファイル名 vbsp3.exe
    ファイルサイズ 約11MB(解凍後 約31.5MB)
    ダウンロード先 http://www.microsoft.com/msdownload/vs97sp/core.asp

  6. メーリングリスト(gc-ml)
    Geometric Constructorに関するメーリングリスト
    愛知教育大学数学教室 飯島 康之 (yiijima@auecc.aichi-edu.ac.jp

  7. 使用規定
    自由にコピー・配布して使用することが可能。
    ただし,grapes.exe,サンプル,このマニュアルをセットにして配布することが必要。

  8. 連絡先
    愛知教育大学数学教室 飯島 康之 (yiijima@auecc.aichi-edu.ac.jp

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