このシミュレーションプログラムは、理論的なことを解き明かすために作成したのではなく、いかに数学に興味・関心を持ち、どこまで自らが学習していけるかということを試そうと思い作成したものです。
このカオスのようなことがなぜ起きるのか、分岐ダイアグラムに表される「窓」がなぜできるのか、また1つ1つの分岐がいつ終焉するのか、など非常に興味深い内容を数多く含んでいます。そうしたものに興味を持って取り組んでいけるような動機付けになれば、考えます。
今までの単なる論理的な数学だけでは得られなかった「新たな世界」をコンピュータは開いてくれます。自分の手では到底手に入れることのできない作業を、コンピュータでシミュレートしてみることにより手に入れることができるのです。
なお、このプログラムは javaで作成してあります。インターネットを通したこうした実験数学的な試みに興味を持たれた方は感想をお聞かせ下さい。
平成8年5月21日 早 苗 雅 史
<参考資料>
・「カオス力学の基礎」(葉山 慧、現代数学社)
・「パソコンによるシミュレーション物理」(矢部 孝、朝倉書店)
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