いくつかのメディア等にも紹介され,また数学関係の他サイトからは多数リンクが張られるようにもなった.
このホームページの他と違う大きな特徴は,個人のページではなく多くの先生方が持ちよったレポートで構成されているという点である.ネットワークが急速に進む中で数学教育における情報は依然として不足している.その点でもこのページの持つ役割は大きいといえるのではなかろうか.
1_2.インターネット人口1,500万人
更に12年度から6年間で小中高校にLANを整備し,将来的には教室からもインターネットに接続する計画を進めている.環境整備は着々と進んでいるといえる.
学校数 | コンピュータ | 教 員 | インターネット 接続校 (割合) |
||||
設置校 (設置率) |
平均 設置台数 |
教員数 | 操作できる (割合) |
指導できる (割合) |
|||
北海道 | 286 | 286 (100.0%) |
50.8 | 11,282 | 6,522 (57.8%) |
2,667 (23.6%) |
49 (17.1%) |
全国 | 4,162 | 4,162 (100.0%) |
71.1 | 208,875 | 129,986 (62.2%) |
51,048 (24.4%) |
1,557 (37.4%) |
「『脱画一教育』『個性重視の教育』をうたってみても、無理に授業の中に持ち込んでもうまくいかないであろう.何故なら、一斉授業の中ではネットの持つそうした特性、つまり「主体性や創造性を育む教育」は生かしづらいからである」インターネットは"個人"での学習にとっては非常に大きな威力を発揮するが,"一斉学習"という枠の中ではその特徴を生かしづらいのではなかろうか.その考えは今も変わってはいない.これまでのインターネット教育を先駆してきた100校プロジェクトやこねっとプランなどにおいても,数学教育の中ではこれといった成果が現れてはいない.それはごく自然のことと思われる.始めにインターネットありきでは本質が見えてこないのではなかろうか.あくまでも"主役"は数学であって,コンピュータやインターネットは道具でしかありえないのであるから.
次期カリキュラムに新設される「情報」.ややもすれば技術面だけを学習し,"コンピュータ"を用いた学習には「数学的な見方・考え方」など微塵も入らなくなることもあり得る.今こそ「道具」として活用すべきコンピュータ・インターネットを考えることが大事なのではなかろうか.