「数学のいずみ」にはメールを通して様々なご意見・ご感想,質問が寄せられる.レポート個々に対する意見・質問が最も多く,メールとしては比較的長文のものが多い.また研究会に対する励ましや,またメールを通しての教師同志の交流なども多い.昨年の日数教山口大会での数実研での発表,そして今年の2月に「数学セミナー」,3月に「教育とコンピュータ」に掲載されたあたりから,メールの数も増えだしたようである.
研究会に対する「あなたの意見」の内容は,レポートの最後にAPPENDIXとして最近の代表的なものを載せておいたので,そちらを参照して頂きたい(より詳細な内容は「数学のいずみ あなたの意見」を参照).
インターネットを通しての教師側にとっての意義は,教育情報(教材・実践報告など)の収集や電子メール・メーリングリストを通した意見の交流,自己の研究発表や実践研究の交流の場など効果は大きいといえる.また,学習者にとってもWWWを通した情報収集,ネット上でのデータベースの利用によって,自分にとって興味・関心のある内容を深めたり,自己学習力,問題解決能力,情報活用能力の育成が図られることなど可能性は非常に大きいといえる.
しかしネットを通した教育を考える場合に特に重要視したいのは,あるテーマを基に研究が深まっていったり,ある実践記録を他校でも工夫して実践しそれが報告されるなど,これまでの限られた地域だけのものからより広域で多くの人達が参加できるような実践である.つまり「数学的なコミュニケーション」を重視すると同時に,「教師のネットワーク」の中での議論を基に新しい授業を工夫する,というスタンスである.
先にも触れたがインターネットが引かれたから,即授業に使え,やれ情報化の時代だから数学が先頭に立ってがんばれ,そんな過度な期待は大きな間違いである.科目「情報」を数学の教師が教えなければならない必然性など全くないわけである.
しかしネットの持つ意義はこれまでの教室の中だけでしか語られなかった数学を大きく変えてくれることは疑いがないのではなかろうか.要はどういった使い方をするかという考えをしっかりともつ必要が大事なのである.