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5 LabEditorを用いた文書作成の基本

5.1 LabEditorとは

 LabEditor(ラボ・エディタ)は,TeX(pLaTeX2e)の原稿を作成するために開発された,統合型のテキストエディタです.特徴としては,

などがあげられます.

5.2 LabEditorを用いた文書作成の具体例

 それではLabEditoを用いた数式文書を作成してみましょう.LabEdito を立ち上げると,次のような画面が開きます.

  1. 「文書クラス」の設定

     まず最初に,コマンドボタンのを押して,作成する文書のページ設定を行います.次のダイアログに表示されるような各種設定ができます.

     すると,次のようなTeXファイルのページ設定が作成されます.

    
    \documentclass[a4j,10pt,onecolumn,oneside,notitlepage,final]{jarticle}
    
    %Preamble
    
    
    
    %%% Document Start %%%
    
    \begin{document}
    
    
    
    \end{document}
    
    

     1行目の部分がページ設定にあたります.また,%で始まる部分は注釈部分ですから,削除しても構いません.

  2. 文書の作成

     ここで,「関数y=3x2+4x-4を微分せよ.」という文書を作成してみましょう.文書の本体は \begin{document} と \end{document} の部分に作成します.ここに,次のように入力します.

    
    \begin{document}
    
    	関数y=3x^2+4x-4を微分せよ.
    
    \end{document}
    
    

     そして入力した文書の数式部分,すなわち「y=3x^2+4x-4」の部分を範囲指定して,コマンドボタンのを押します.すると,

    
    \begin{document}
    
    	関数$y=3x^2+4x-4$を微分せよ.
    
    \end{document}
    
    

    と数式を表すマーク $…$ が挿入されます.

  3. 文書の保存

     コマンドボタンのを押します.文書を保存するダイアログが出ますので,「demo」と適用に名前を入力します.すると「demo.tex」というように,拡張子が tex という文書が作成されます.

  4. 文書のコンパイルと画面表示

     最後にコマンドボタンのを押して,文書をコンパイルして画面表示させます.DOS窓が現れ,入力した文書に間違いがなければビューワ dviout が立ち上がり,次のように画面表示されます.

5.3 dvioutで文書を印刷する

 最後に作成された文書を印刷してみましょう.まず,dviout の [Option]→[Setup Parameters]を選びます.現れたダイアログの中から[Paper]を選びます.そして用紙サイズ,印刷方向を設定します.[Save]→[OK]を押した後,コマンドボタンを押すと印刷が始まります.

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