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◎先生の感想

 今週の木曜日に授業が終わりほっとしている。難しい内容にもかかわらずよくついてきてくれたと思う。この就職難の時代、将来に向けて、コンピュータを身につけなければという必要に迫られているかのような、必死さが感じられた。これからますます、こうした実用的な授業が要求されるのではないか。我々は、教養の教育から実用の教育へ変わっていく転換点にいるのではないか。昨今の社会情勢、教育情勢を鑑みるにそう思えてくる。

 この授業の反省点について、細かい点を示すときりがない。しかしながら、思い切って、VBを使ってみてよかったと思っている。コンピュータを使う上でプログラミングほど高度な知能を必要とするものはないのである。生徒は、いきなりレベルの高いことを要求され戸惑ったと思われるが、通常使用されるソフトはワープロ、表計算、インターネットなどのアプリである。プログラミング作業に較べればたいした事はない。これを契機として、さらにコンピュータを使いこなしていくことだろう。

授業のプリントについて

 第1回から第4回までは基礎編にあたる。これは早苗先生の1997.7.17に発表された「数学Aにおけるコンピュータの基礎」を参考にさせていただいた。「IF」文と配列変数についてが抜けている。生徒が少しだれてきたので、割愛した。応用プログラムの中で説明した。文法が中心となるので、どうしても面白みに欠ける。このあたりが今後の課題かと思う。

 第5回から第8回までが応用編にあたる。これは中村徳秀先生の「数学BとBASIC」を参考にさせていただいた。視覚にうったえる結果がでるので面白い内容となっている。前半の基礎編に較べると、難しいにもかかわらず、より熱心に画面に向かっていた。生徒は、キーを打つ作業を好むようである.説明は簡単にしかできなかったので、内容を理解した者は少ないと思う。文法を理解してもらうには、時間もかかるし、40人に対する一斉授業では難しいと思う。 授業は、最初に先生機の画面を一斉送信して説明し、作業させる。後は個別に対応することになる。最初から最後まで質問が途絶えることはなっかた。説明の仕方、プリントの内容がわかりずらかったのかと反省している。が、プログラムの場合、ほとんどが入力ミスである。エラーを探し出すのにとても苦労した。FORMとFROMの違いに気づくのに時間がかかるのである。ここがプログラムの難しさである。最初はエラーになるとすぐにパニックを起こしてしまうものである。ホワイトボードを使用しての説明も効果があった。

 画面の一斉送信などは「スクールウォッチャ−Pro」というソフトで実施している。生徒の入力を停止して割り込むので,授業の途中では使いずらいと思う。

 「Netgroup Contact」(教育情報ネットワーク)ソフトを使えなかったのが残念である。LANシステムについてまったく勉強不足であった。メールの送受信など面白そうなことが抜け落ちてしまった。 また、インターネットをやってみたいという希望が多かった。が、仮に回線を引けたとしてもせいぜい1本であろうから容量不足である。したがって、先生機でホームページを巡回して、ディスクに蓄えておきそれを構内LANで見るという他はない。簡単にCOPYできるとおもったが、やってみるとそうもいかない。LYNKがうまくつながらない。フリーのソフトを使ってできるようだが、まだ試していない。これも最初から添付してほしかった。いまさら言っても遅いが、今後の研究課題としたい。

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