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あとがき


まあるいお月さまから円への認知は 空想から現実への覚醒

お月さまの中で餅つきをしていたウサギは 

円の周りをぴょんぴょんと跳ねだし 消えてった

それほどに 覚醒へと転じる様は 大きなトラウマを残す

それは虚空と驚愕の間を揺れ動くもの

虚空は妥協 驚愕は拒絶だろうか

疎むものは妥協し 愛でるものは拒絶する

だからといって円の本質に変わりがあるわけではない

いつだって中心という名の重心のもと 廻り続ける 



切り抜いた図形と 切り抜いたあとにできた図形

どちらを好むのだろう

図形の中身があるかないかってこと

中身があれば触って遊べる

中身がなければ創って遊べる

どちらも遊べることに変わりはない

光と影の関係だもの



あなたを支えているものはなに

足元をみてごらん

大地があなたを支えている

それともあなたが大地を支えていたりして

どちらが正しいなんて誰がいえるだろう

互いが相手を必要としているんだから



ゼロを感じるだろうか

ゼロは万物のバランスの重心

釣り合いをとることほど大きな存在もない

モーメントは限りなく運動するが

終わりはまたゼロの始まり

いつだってゼロという名の重心のもと 廻り続ける

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