【TOP】 【BACK】 【NEXT】

1.行列の分解

 正則である任意の行列は、
   
   ただし、 
と分解することができる。この分解は一意的に決定するものではないが、右辺のそれぞれの表現行列X,Y,Zはみな一次変換として特徴的な性質をもっている。
   
   
となることから、

X:原点の回りに図形をθ回転する
Y:図形をx軸方向にα倍、y軸方向にβ倍、拡大(縮小)する
Z:x軸方向に原点を変えないで図形をスライドする

 特に、多角形の変身(基底の変換)に深く関わるのは表現行列Zのせん断(スケーリング)と言われるずらし変換である。これを利用して新世界への入口を探ってみよう。

【TOP】 【BACK】 【NEXT】