3.新教育課程3年目の覚え書き
〜 平成8年度「3年2組」数学教育実践の取り組み 〜
はじめに
1994年(平成6)年度から新教育課程がスタートして3年目を迎え,まもなく新課程最初の卒業生を送り出すところです。
今回のレポートは,今年度(平成8年度)3年2組(理科コース)担任・教科担任として取り組んだことを「数学教育実践の取り組み」としてまとめてみました。
セミナーについて
- 第1回進路調査(3年2組) (通信NO.202)
大学(26人),短大(8人),看護(5人)
専門学校(3人),公務員(1人),就職(1人)
- 進学セミナー計画 (通信NO.204)
数学セミナー計画 5月−1月(14クール)
1クール=5日間,1日=2コマ(15:50−17:00迄前半,17:10−18:20迄後半)
- 使用テキスト
「チェック演習 数学T・A」(数研出版)
「平成9年度用大学入試センター試験対策と演習 数学(T・A・U・B)」(啓林館)
「(根底理解)問題集 数学T・A・U・B」(研数書院)
- セミナー受講者 (通信NO.205)
数学 18人,他教科13人
- 10月からの数学セミナー
進路希望毎にクラス編成,センター試験・国公立大学志望クラス
私立大学志望クラス,短期大学志望クラス
文化祭での生徒達の取り組み
学級展示 「有名人の世界(数学を作った天才達)」 (通信NO.211)
《生徒のとりあげた数学者》
- ピタゴラス(580?−500?.c.)・ピタゴラス学派
3角数・4角数・完全数・ピタゴラス数,等差,等比,調和数列
無理数,3角形の内角の和,ピタゴラスの定理,黄金分割
- ユークリッド(330?−275?)
ユークリッドの「原論」について・・・全13巻
1巻(2等辺三角形・・・),2巻(幾何的代数),3巻(円),4巻(正多角形)
5巻(比例論),6巻(平面図形),7巻(約数と倍数),8巻(等比数列)
9巻(素数・素因数分解),10巻(比例論),11巻(立体)
12巻(円柱・球の体積比)13巻(プラトン多面体)
- ケプラー(1571−1630)
円錐曲線・「無限小」・「無限大」の概念の導入
- パスカル(1623−1662)
パスカルの定理・パスカルの三角形
「定義・公理・証明」などについて詳しく研究
- ニュートン(1642−1727)
微分積分学の原理,曲線の接線・曲率,万有引力の理論
1687年「自然哲学の数学的原理」
- ガウス(1777−1855)
アルキメデス,ニュートンとならんで有史以来最高の数学者
17角形の作図法を発見,1801年「整数論研究」,正規分布
- アインシュタイン(1879−1955)
「(1)特殊相対性理論 (2)ブラウンの定理 (3)光量子の理論」を1905年に発表。
一般相対性理論を1916年に発表
「教科通信もどき学級通信」の発行
3年2組学級通信・・・1月28日現在で,第1号−第48号