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〔7〕おわりに

 以上見てきたように変換を用いて、実敷、複素数を定義し、そこから数の諸性質を導くという理 論構成が可能である。

 本来ならばユークリッド式量の検討から始めて、ユークリッド式量空問、対称量空間、2次元対 称量空間の倍変換として有理数、実数、負数の理論を厳密に構成し、更に複素数の理論へと発展さ せるのが理論展開としての筋道なのである。

 しかし、今回は前半の部分は省略した。

 後日、機会を改めて今回割愛した部分について詳細に検討してみたいと思う。

 尚このような理論構成が教育現場で何らかの形で活用できるかどうかについても今後の課題とし て研究してみたいと思う。


参考資料

南雲 道夫;Quandtiesand Real Numbers.
     (0saka J.Math,1977)
田村 二郎:量と数の理論(日本評論社)
遠山  啓;数学入門(岩波新書)
強永 昌吉:数の体系(岩波新書)

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