1辺の長さが1の正五角形ABCDEがあり、ADとBEの交点をF、、ADの長さをlとする。 (1)であるからと表せる。 (2)である。 |
ADとBCは平行なので、ADとBCの線分比が判ればlを求めることができる。線分と線分の平行な関係や、ベクトルの1次式は図を書き直しても変わらないから(図1’)を用いる。
1次変換fによって(図1’)から(図1)に移るとすると、でとなる性質は(図1)においても成り立つからとなる。
直線ADは、直線BEはx+y=1、この2直線の交点Fは
以上の例で見てきたように(図1)から(図3’)までの図を頭の中に入れておくと、問題に応じて1次変換の性質を思い起こしつつ、ベクトルの問題を解いてゆくことができる。
特に正多角形の幾何学的性質をあまり意識しなくとも、単純な成分計算で解いてゆけるので、問題解決の方針も立てやすいのである。