札幌藻岩高校 菅原 満

著作者の 和田啓介先生 の御好意により、
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1.はじめに

 高校数学の授業におけるコンピュータ利用を考えるとき『関数ラボ(IBM)』というソフトを抜きには考えられないであろう.それ以前は,自作プログラム(Basic,C,Pascal)により数時間をかけて1本の割合で教材を作らねばならなかった.また,任意の関数を描画可能とすることは,授業の合間に本を見ながらパソコンに向かうアマグラマー(アマチュアプログラマ-)数学教師にはとても無理なとである.このような状況を打ち破ってくれたのが『関数ラボ』である.その操作性や描画性能,特にアニメーション機能などは,ビジュアルなイメージを与えたいときに非常に重宝してきた.数実研の設立当初,当時篠路高校におられた樫木先生を講師として関数ラボを使った研修会を2週続けて実施したことも思い出される.

 関数ラボはDOS環境で動作する.現在,学校現場におけるOSはWindows環境に移行したてきており,Windows環境で使用できる関数ラボのようなソフトの登場が待たれていた.Mathematicaなど是非使ってみたい高機能なソフトウェアはあるが,高価であり誰でも手軽に使えるという訳にはいかない.

 そこで「関数グラフ表示ソフト」の登場である.本ソフトは群馬県立桐生工業高校 和田啓助先生 が自作された学校教育用フリーウェアのソフトである.実際に授業を担当する高校数学教師が作成したプログラムの為,使い勝手や補助プログラムなど痒いところに手が届く,気の利いた仕上がりとなっている.また,提示用,プリント教材におけるグラフ作成のほか,再配布フリーのため全てのパソコンにインストールして生徒に問題解決の場面で操作させることも可能であろう.

 今回の研究会で実際に触れてみて,その機能を確かめ授業への利用法などを考えてみてはいかがであろうか.

Let’s try!