毎週水曜日定期発行
Weekly Mathematics Magazine
《数学通信》
MAT-39 1993.4.14(Wed)

★自己紹介をしよう!★

俺に授業を習うのが初めてという者もいるだろう.そんな者にとって,”俺”の存在はきっと不気味で,不安を誘うものでもあろう.だが,慣れてくれば解る.こんないい男はいないぞ!!まあ,去年習っていた者は,また始まった!と思うかも知れないが,実際にいい男としか形容が出来なのだから仕方がない.

君達とこれから2年間(中には1年間という者もいるだろうが)数学を通していろいろな事を話していきたいと思っている.俺自身は情熱の塊みたいな生き方がしたいなと思っているのだが,現実はなかなか難しい事が多いから,俺の望んだ通りにはならないけれど,君達に少しでも,生きていく量になることが伝わればと思っている.

2年生になって,やりたい事が山ほどある.それぞれの目標があるように,俺にも目標がある.君達の進路目標実現に向けて,精一杯尽力したい.それこそ,去年のように,楽しいだけで終わらないで,三面六臂の阿修羅のごとく鬼となろう.

ところで,君達はあまり俺の事を知らないようなので,いや,誤解している者もいるようなので,この場を借りて自己紹介をしておこう.(またか!?と思わないでつきあってよ.)

:本  名: 大河内 佳浩(おおこうち よしひろ)
:生年月日: 1961年1月30日
:年  齢: 32才(落ち着いてみえるでしょ?)
:家  族: 妻1人,娘1人(名を小百合という),息子1人(名を駿太郎という)
:出 身 地: 愛知県(本人は道産子のつもりでいる)
:最終学歴: 北海道教育大学旭川分校(数学科)
:趣  味: 読書(オーラバトラー戦記,創竜伝,風の大陸など冒険小説のファンである.)
ドライブ(可愛い子を助手席に乗せて,どっか遠くへ行きたい.アクセルを踏み込んで風と同化できたら最高だと思う.)
音楽鑑賞(渡辺美里の大ファンである.ここ3年間は毎年コンサートに行っている.今年も是非行くぞ!最近は,鈴木彩子もいいなと思っている.)
人生の謎に対して,正面からぶつかり,その真理を見つけるために日々悩み続ける事.ときどき眠れぬ日々をおくる事もある.
他人の論理の矛盾を見つけて,そこから相手をやりこめて悦にいる事.(本人はその気は丸でなく,あくまでも善意で矛盾点を指摘しているだけなのであるが,どうも他人からは素直に受け取られていないようであるので,一応他者の言葉で紹介しておく.)
そうそう,学級通信を書くのも趣味の一つだし,仕事に燃えるのも趣味の一つです.
でも,本当は1日何もしないでゴロゴロと自堕落な生活をするのが一番の趣味
:性 格: 寡黙で,恥ずかしがり屋である.
口下手で自分の言いたい事の1/1000も言えないで困っている.
いつも他人に気を遣い,思いやりと愛情に満ちあふれた心優しい言動しかできない. 常に,前向きに,そして意欲的に物事をとらえ,前進するように努めている.
:なぜ北海道にやってきたのか?: 北の大地への憧れかな?
:なぜ教員をめざしたか?: ”夢”をかなえたいから.数学で飯が喰いたいから.
:転職を考えるならば…?: 物書きになりたい.(できれば童話作家になりたい!・SF作家でも良い)
:今年の目標: 生徒に夢を語って歩いてみたい!(毎年の目標であるが,俺の夢を聞きたければ,自分の夢を語りにおいで!それと引換に俺の夢を聞かせて上げよう.本来個々の夢など,酒を飲みながら,愉快に楽しく,そして真面目に1対1で語るものである.集団の前で話すような大それたものではない.だからと言って,一緒に飲もうと言っているのではないからな!)
何事にも一生懸命努力する!!(例えば,この1年間に読書50冊,童話創作12作,小説1作を目標にしている.)

★U類型に来た事の自覚を持て!!★

別にU類型に来たから偉いとは思わない.それぞれの進路希望の結果としての,T類型,U類型であるから,それぞれに優劣があるわけではない.ただ,定員というものがあったはずである.U類型は135人の定員枠しかなかったのである.望めば誰もがU類型に来れるという状況にはなかったのである.その意味で,君達は定員に叶った者だという事を忘れないで欲しい.T類型の中に,U類型に来たくても来れなかった者がいる事を覚えておいて欲しい.

だからといって,そいつのために頑張れ!!などとは言わない.君達の夢は君達だけのもである.誰か他人のために頑張るのではなく,頑張るのは自分のためだけである.(まだまだ,他人のために頑張るという,そんな心の余裕もないだろうし,人間としても完成されていないであろう.)

俺が言いたいのは,君達がU類型に来たが為に,志しを変えざるをえなかった者達がいるという事を覚えておいて欲しいのである.だからこそ,君達に君達の志しを実現して欲しいのである.どんなに苦しくても,どんなに辛くても.

U類型に対する要求は厳しいぞ.なにしろ,担任が担任だから.大河内,池田,奥山,こう来たら誰がブレーキを駆けるのだろうか?そう不安になるほどに突っ走る面子である.ほら英語だ,ほら数学だ,ほら理科だ!!と,次から次へと君達にプレッシャーを与え続ける,そんな面子である.それなりの覚悟をしておいてもらいたい.裏を返せば,それ程までに,君達に期待をしているのだけれども.

一緒に頑張ろうよ.君達の夢は君達だけのものであって,俺のものではないし,他人のものではない.でも,だからこそ,君達自身が頑張らなければ,君達の夢はいつまで経っても夢のままである.かびて,色あせて,破り捨てたくなってしまうなんて,ちょっと悲しい.そんな君達を見るのは,俺としてはとても辛いし,悲しい.いいんだよ,どんな生き方をしても.それは君達自身が選択する事だし,君達の人生であるのだから.後悔しようと,挫折しようと,それは君達の勝手である.俺がどうこう口を挟む事ではないかも知れない.でも,どうせ生きて行くのであれば,後悔しない(そんな事は絶対に無理かも知れないが)そんな生き方をしたいじゃない.振り向いて,にっこり笑える,そんな人生を送りたいじゃない.

そのためにも頑張らなくては!!今が将にそのときである.この青春の1ページに努力という自分自身の姿を焼き付けてごらん.これからの長い人生を生きていく勇気と自信が得られるから.本当だよ!!だから,一緒に頑張ろう!!

★MAT Informationについて★

今年も昨年に続いて,週に1度のペースで教科通信として,このMAT Informationを定期的に発行したいと考えている.数学の事だけにとらわれず,俺の考えている事や,疑問などを題材にこの紙面を作れればと考えている.楽しみにしていてほしい.

Printed in Tounn.1993.
Written by Y.O^kouchi.1993.
Copyright 1987,1993 MAT Inc.
MAT is Mathematics Assist Team Corporation.