毎週水曜日定期発行
Weekly Mathematics Magazine
《数学通信》
MAT-62 1993.10.20(Wed)

Challenge the Mathematics★〜ペンタミノ牧場(PENTO-MINO Farm)〜

試験も終わったことだし,ちょっと頭慣らしをしてみよう.訓練しだいで,頭はいくらでも柔らかくなるぞ!要は日々の心がけしだいである!

君達は「ドミノ」って知っているでしょう,長方形の象牙でできたサイコロのような模様が2つ表裏に描かれているものである.れっきとした,「ドミノ」というゲームがあるのだが,日本では「ドミノ倒し」のドミノということで有名である.(これは日本テレビのその責任がある.くだらない番組を2時間もかけて放送したその罪は大きい!!)まあ,そんなことはさておき,これをもじって,「ペンタミノ」というものを考えてみた.『ペンタ』とは,ギリシャ語でいうところの『5』を表す.アメリカの国防省が五角形をしているから『ペンタゴン』というように.つまり,「ペンタミノ」とは,正方形を5つ集めて作った形のことを指す.(下図参照.)

さて,ここで問題である.

【問題】

下のような12種類の形をした「ペンタミノ」の片の組をつないで柵として,取り囲んだ平面図形を牧場と見立てて,最大の面積が得られるようにしたい.ただし,隣り合う辺どうしは,元の正方形の辺と辺で接していなければならないものとする.つまりは,点でつないではいけないということである.さて,どのように並べると牧場の面積は最大になるだろうか?その最大値と並べ方を答えてもらいたい.

牧場と12種類のペンタミノ片

正解者にはテレホンカードをさしあげよう.(早い者勝ちである.)

応募締め切りは,11月13日(土) PM12:00まで.直接大河内先生まで出しなさい.

応募方法

最大値は数値のみで結構.が,配列は,このマス目(あるいは同様のマス目)に鉛筆等で,12種類のペンタミノを書き込んで提出する事.

やってみると,けっこう難しいのである.さてさて,君達の頭脳,いったいどこまでついてこれるだろうか?楽しみに待っている.まあ,だいたいが途中で投げ出してしまうけれども・・・.

Printed in Tounn.1993.
Written by Y.O^kouchi.1993.
Copyright 1987,1993 MAT Inc.
MAT is Mathematics Assist Team Corporation.