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問 題 2

問題文

 正三角形ABCに外接する円の劣弧BC上の点Pを右図のように与える。

(1)  PCの延長上に点DをPB=CDとなるようにとり,図に記入せよ。(free handでよい)

(2)  AP=ADを証明せよ。

(3)  PA=PB+PCを証明せよ。

(4)  正三角形EFGの外部に点Tを下図のようにとる。△EFTをEを中心として正の方向に60°回転させたとき,Tの移る点をSとする。
 TE=TF+TGならば,T,G,Sは同じ直線上にあることを証明せよ。

着眼点

(2)(3)回転移動によって,線分の長さや角の大きさが変わらないことを利用して,三角形の合同から△APDが正三角形であることを導き,PA=PB+PCを証明する。
   *回転移動を用いない証明もつけた。
(4)△EFT=△EGSから,△ETSは正三角形であることを用いて証明する。

解答例

(1) 省略(図に記入)
(2)  △ABPをAを中心として正の方向に60°回転するとBはCに移る。
 ∠ACD=∠ABPから,線分BPは線分CDに移るから,PはDに移る。
 つまりこの回転によって△ABPは△ACDに移る。
   ∴△ABP≡△ACD  ∴AP=AD
<別証>
 四角形ABPCは円に内接するから
   ∠ACD=∠ABP かつ AC=AB,CD=PB
 よって,2辺とそのはさむ角が等しいから
   △ABP≡△ACD  ∴AP=AD
(3)  ADはAPを60°回転したものであるから,△APDは正三角形である。
   ∴PD=PA
   ∴PA=PD=PC+CD=PB+PC
<別証>
 (2)より,AD=AP ……@
 また,∠DAC=∠PAB
   ∴∠DAP=60° ……A
@Aより△APDは正三角形である。
   ∴PD=PA
   ∴PA=PD=PC+CD=PB+PC
(4) △EFTをEを中心として正の方向に60°回転したとき,Tの移る点がSだから,
   △EFT≡△EGS  ∴TF=GS ……B
 また,
   TE=SE かつ ∠SET=∠GEF=60°
ゆえに,△ETSは正三角形である。
   ∴TE=TS
 仮定より,TE=TF+TG だから
   TS=TG+GS (∵B)
よって,T,G,Sは同じ直線上にある。(証明終)

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