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第18回
北海道高等学校数学コンテスト

問   題

平成12年1月11日(火)
9時00分〜12時30分(210分)実施

問題1

右図のように3つの円が外接している。この円の中心および半径をそれぞれO1,O2,O3およびr1,r2,r3とする。また,円O2,O3の接点をP,円O1,O3の接点をQ,円O1,O2の接点をRとする。
 次の問いに答えよ。

(1)△O123の内接円は,3点P,Q,Rを通ることを示せ。
(考察過程で用いた図も解答用紙に書くこと)

(2) △O123において∠O123=θとするとき,cosθをr1,r2,r3を用いて表せ。

(3) △O123の外接円の半径Rをr1,r2,r3を用いて表せ。


問題2

右図は,線分ABを直径とする円で,Pは円周上の点である。

(1) 直径ABの上側の半円周の中点Cを作図せよ。

(2) 線分の長さに関する関係式
   AP・BC+AC・BP=AB・CP
が成り立つことを証明せよ。

(3) の値を求めよ。



問題3

a,b,c,dは互いに等しくない自然数である。

(1) を満たすa,b,cを求めよ。

(2) を満たすa,b,c,dを求めよ。


問題4

座標平面上の原点にウサギが一匹いる。ウサギは1秒ごとに四方の格子点のいずれかに移動する。ただし,移動可能な4点へは各々 の確率で移動するものとする。
(注)ここで格子点とは,点(x,y)x,yがともに整数であるものである。
(例)ウサギの位置が,点(1,1)のとき,1秒後には(1,0),(0,1),(1,2),(2,1)のいずれかに移動する。
このとき,次の各問いに答えよ。

(1)2秒後にウサギが移動可能な格子点をすべて表示し,各々の格子点に移動する確率を求めよ。

(2)3秒後にウサギが直線y=x+k(−3≦k≦3,kは整数)上の格子点に移動する確率をの値ごとに求めよ。

(3)n秒後にウサギが直線y=x+k(−3≦k≦3,kは整数)上の格子点に移動する確率を推測して求めよ。


問題5

 下図Fig-1の様に,1辺が3の立方体ABCDE−EFGHが存在する。この立方体の頂点Bから,各頂点A,F,Cへ向かって,同じ一定の速さで3点P,Q,Rが動くものとする。

問1 このFig-1の立方体ABCDE−EFGHを平面PQRで切断する時,PB=QB=RB=xとして,断面積PQRをxで表せ。

問2 0<x<3 の範囲で横軸をx,断面積PQRを縦軸とするグラフを作成せよ。


 右図Fig-2の様に立方体の各辺を3等分してできる中央部分の直方体をくり抜いた立体を作成する。

問3 Fig-2を平面ACFで切断したときの断面図を作図せよ。

問4 Fig-2の立体において,PB=QB=RB=xとして断面積PQRをxで表し,0<x<3の範囲でグラフを作成せよ。


 更にFig-3の様に立方体の各辺を9等分してできる中央部分の直方体を取り除いた立体を作成する。

問5  PB=QB=RB=xとして断面積PQRをxで表し,0<x<2の範囲でグラフを作成せよ。


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