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3.多角形の重心
n角形の物理的重心 は、頂点の位置ベクトルを とすると、
で与えられる。また、幾何的重心については、対角線により分割された幾つかの図形の重心を質点とした面積を重さとみた質量中心を考えればよい。
例えば五角形の場合は、対角線ACにより分割された三角形ABCと四角形ACDEのそれぞれの重心を結ぶ線分と、対角線ADにより分割された四角形ABCDと三角形ADEの重心を結ぶ線分との交点が求める重心である。あるいは、前述の四角形の重心の作図法から下図のような求め方も可能であろう。
一般に、1頂点を始点とした対角線を考えてn-2個の三角形に分割すると、そのそれぞれの三角形の重心の加重平均を考えれば全体の重心が得られることになる。
すなわち、n角形の頂点を とすると、 の面積 Sk、重心の位置ベクトル に対して、n角形の重心 は、
ただし、
で与えられる。
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