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3.P(n)とその像の性質

Nature1
P(n)の外接円の中心をCとするとき、一次変換fにより
 @ 直線OCは、直線y=xに移される。
 A 直線OCの法線は、直線y=xの法線に移される。

 OPn-1=OP1=1,∠Pn-1OC=∠COP1より@は明らかである。同様に原点を通る法線は、∠Pn-1OX-∞の二等分線であることよりAも明らかであるが、具体的に計算してみよう。
 外接円の中心の座標をfで移す。
 
 また、法線の方向ベクトルは、であることより、
    となる。

 以上、Nature1の@,Aより次の結果を得る。

Nature2
P(n)の外接円に外接する原点を通る正方形は、fにより長方形に移される。

右図の正方形の変換である。では、この正方形をfで移してできる長方形の二辺の長さを求めてみよう。

 まず、元図の正方形の各頂点DEFGを図のようにとり、その座標を求める。
頂点Dは、円の中心Cを原点の回りに90°回転した点であるから、
   
   ∴ 
 また、頂点Aを原点に関して対称移動すると、
   
である。
 次に、線分DC,ECをそれぞれ2:1の比に外分した点が頂点F,Gであるから、
   
となる。

 結果、右図のようなuniqueな図ができあがる。
 さて、ではこの正方形ABCDをfにより変換した長方形の2辺a,b(a>b)の長さを求めてみよう。
 まず、外接円の直径が長方形の1辺の長さaに対応することから、
   
 よって、である。

 また、点Aをfで移して、
   
   ∴ 
である。

 以上より
   
となる。

Nature3
P(n)の外接円は、直線y=x上に長軸がある原点を通る楕円に移される。

     P(n)の外接円は、Nature2の正方形の内接円であるから、fによる変換によって、長方形に内接する楕円に移されることは明らかである。なお、長軸と短軸の長さの比はである。
 その楕円の概形であるが、右図の楕円をx軸方向に、平行移動し、原点の回りに45°回転したものであり、方程式は、
   
となる(証明略)。
 ところで右図において、
  
より、∠BAC=θである。
 すなわち、元円の直径を弦とする円周角(90°)はfによってθに変換される。

 以上、Nature1〜Nature3より、次の結論を得る。

Nature4
P(n)はfにより、頂点f(Pk)と頂点f(Pn-k)が直線y=xに関して対称なn角形に移される。

 P(n)において、直線PkPn-kはOCの法線であるからNature1より新図においてはy=xの法線となる。かつ、y=xは楕円の長軸でありことよりNature4が示される。

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