<例4>

半径1の円に内接する正八角形ABCDEFGHにおいて、とおく。
(1)ベクトルの大きさはそれぞれ、
 である。

(2)を用いてベクトルを表すと、それぞれ、
となる。

(1)で求めるのはベクトルの長さであり、これは1次変換で変わるものであるから、図を書き直したりせずに(図3)より座標を用いて解くと良い。

(2)で求めるものはベクトルの1次式であり、1次変換で変わらない。よって図を書き直しても変わらないものである。そこで(図3’)を用いた方が計算は容易となる。

(1)半径1の円であることより、次の図でa=1とおいて考える。

(2)ベクトルの1次式は図を書き直しても変わらないから(図3’)で考える。