〜イントラネット 最初の一歩から〜

札幌稲北高等学校   早苗 雅史

校内がイントラネットで結ばれる

 普通科高校へのコンピュータ配置も一巡し、二周り目が数年前からスタートしている。本校も今年度新しく機器が更新された。やっとWINDOWSを使うことができるようになり、授業への可能性も広がった。今まで情報処理室で授業を行ったとき、「今はもっと簡単に」とか「少し古いが」というフレーズを使うことが度々あったが、しばらくはその必要もなくなった。

 機器が新しくなった以上に大きく変化した点は、校内がイントラネットで結ばれた点である。校外と回線がつながっていないというだけで(この点は大きな違いではあるが)、インターネットを通して校内で結ばれている。(下図参照)

 当然、校内だけで通用するメールアドレスが存在する。さっそく私もアドレスをもった。しかし、外とはつながっていないとは知りつつも、アドレス帳を作る自分の姿には寂しいものを感じる。

 今年こそは名刺を作って、そこにメールアドレスを書き込むぞ、とは思ってみてもマンションのローンが退職後まで残っている私にとってはかなうはずもない。昨年購入したパソコンのローンもあと5年近くある。消費税も上がるし...。子どもの写真を現像したら、こずかいなど跡形もない・・・。

 そんな思いを振り切って前向きに生きよう。

HTML文書を作成してみよう

 外とつながっていない状態でメールをもらうには、頼りは生徒しかいない。そのための一つの題材として手っ取り早い「HTML文書の作成」を選んだ。ホームページを作成してもネット空間上の”塵くず”といわれるだけだから、個人のページを作ることの意味はそれほどないといえる。しかし、ホームページの基本的な仕組みを知ることやブラウザを通してインターネットの世界に触れることにより、生徒の興味・関心を引きつけるという点では意味もあるかもしれない。

 授業の内容としては次にあげるテキストと、作成しやすいような課題を与えて行った。2時間を一セットしてその間に九つのプログラムを消化することを目標にした。短い時間の中で効率よくプログラムを消化するために留意した所は次の点である。

 情報処理室で生徒が一斉に操作して授業を行うのは、関数の分野で「関数ラボ」を用いた授業や確率・統計の分野における授業などが主であったが、やはりそのソフトの操作性をおしえるのに時間がかかるという反省から、ある程度の教師側の設定は必要であるといえる。

 私は妻とよくNHKの「きょうの料理」というテレビ番組をみる。その中に”20分で晩ご飯”というコーナーがある。料理などほとんだやったことがないが、あの番組をみると非常に簡単で自分でもできるような気になるから不思議である。コンピュータも難しい操作をおぼえるのは大変で、そのためにコンピュータにさわるのも恐怖感をおぼえる人が出てくる。ある程度の簡単な操作で使いこなせることができれば、コンピュータに対する抵抗感も薄れ、あとはどんどん自分だけで使いこなせていくものであろう。本来コンピュータは”パーソナル”でなければ意味がないといえる。”20分で晩ご飯”ならぬ”2時間でインターネット”ぐらいの感覚で行えるのが理想である。

 今回はボタン操作で進めるものは、それを中心に進めた。できるだけ簡単に、それでいてかなりの深度まで追求したい。配布したプリントや授業の大まかな流れは次の通りである。

【配布プリント1:テキスト】【配布プリント2:課題・テーマ】
【配布プリント3:テキスト Vol.2】【授業の大まかな流れ】

メールで感想を送ってみよう

 さあ、メールを送ってみよう。今回はブラウザ上からメッセージの作成を用いた。そしてできるだけボタン操作だけで行うことを主体としたため、事前にアドレス帳に私の名前を登録しそれを選択させる形にした。

 ほとんどの生徒はきちんと送信することができた。授業中どんどん私の受信ボックスにメールがたまっていく。一つ一つ開いてみる。中には初めてコンピュータにさわる生徒もいる中で、私の意図していた目標はいとも簡単に達成されてしまった。回線がつながれば外国の生徒とも交信できる、そんな第一歩であろう。

 ただ、危惧される、唯一で最大の課題は、生徒が自分の考えをきちんと表現できる国語力や、表現するための様々な感覚・センスを身につけなくてはならないということである。更には英語力というのも必要となるであろう。まず、そのことを生徒自身に気づかせることができるかどうかが、これからの最初のポイントとなるであろう。

【生徒の感想】  【先生の感想】 【生徒の作品例】