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3次元図形を作成してみよう @

STEP.1 まずは直方体を作ろう

  1. ソフトの名前は「POV-Ray」 さっそく立ち上げてみよう
    デスクトップにある  をダブルクリック
    英語でかかれたソフトは立ち上がったかな?

  2. この白紙のページに描きこむ そのための座標系は?
    POV-Rayにおける座標系は,右の図のように右がx方向上がy方向,向こう側がz軸方向になります。

  3. 直方体の指定の仕方
    直方体は右の図のように角の2ヵ所を指定します。
    例えば2箇所の点をA(-2,-2,-1),B(2,2,3)とするとき,次のように打ち込みます。

    box {
     <-2, -2, -1>  //角1の座標
     < 2, 2, 3>  //角2の座標
    }

  4. さあ描画してみよう
    さあ,いよいよ描画です。その前に自分の作ったファイルを保存しなくてはなりません。
    画面上部のボタンを押してください。
    ファイル名を入れるよう要求されるので,「My3D」とでも入力して,「保存」を押してください。
    次に描画される画面の大きさを指定しておきましょう。あまり大きな画面だと時間がかかるので画面左上のリストボックスから「160×120」を選んでください。(右図参照)
    さて,いよいよ描画します。画面上のボタンを押してください。小さな窓が開いて描画していきます。

  5. 最低限必要なもの
    どうですか? 残念ながらなにも描画されませんでしたね。実はリアルさを追求する3次元グラフィックスでは,最低限必要なものがあと3つあるのです。それは の3つが必要なのです。

  6. カメラの設定
    まずカメラを指定しましょう。カメラの設置場所も先ほどの座標系で指定します。離れた場所に設置すれば物体は小さく見えますし,近ければ逆に大きくなります。とりあえず次のように打ってみましょう。

    camera {
     location <0, 0, -10>  //視点の座標
    }
    box {
     <-2, -2, -1>
     < 2, 2, 3>
    }

  7. 光源の設定
    次に照らす光を設定します。照らす光も場所と色を指定します。光といっても赤っぽい光もあれば,白っぽい光もありますね。3DCGはリアルさがうりですから。色を指定するには基本的には,赤,緑,青の3色を混ぜ合わせます。全部混ぜれば白,なにも混ぜなければ黒になります。美術で習ったことがありますね。とりあえず次のように打ってみましょう。

    camera {
     location <0, 0, -10>
    }
    light_source {
     <-10, 3, -20>  //光源の座標
     color red 1 green 1 blue 1  //光源の色
    }
    box {
     <-2, -2, -1>
     < 2, 2, 3>
    }

  8. 物体の色の指定
    最後に物体の色を決めます。とりあえず赤色にして次のように打ってみましょう。

    camera {
     location <0, 0, -10>
    }
    light_source {
     <-10, 3, -20>
     color red 1 green 1 blue 1
    }
    box {
     <-2, -2, -1>
     < 2, 2, 3>
     pigment {color red 1 green 0 blue 0 }  //物体の色
    }

  9. いよいよ完成
    さて再びボタンを押して見ましょう。保存するかどうか聞かれますので「Yes」にして下さい。さあ,どうですか。

  10. 回転させよう
    できた物体を回転させてみよう。POV-Rayにおける座標系は,右の図のように左手系を用います。

    camera {
     location <0, 0, -10>
    }
    light_source {
     <-10, 3, -20>
     color red 1 green 1 blue 1
    }
    box {
     <-2, -2, -1>
     < 2, 2, 3>
     pigment {color red 1 green 0 blue 0 }  //物体の色
     rotate <-30,20,0>  //回転角指定
    }

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