POV-Rayにおける座標系は,右の図のように右がx方向上がy方向,向こう側がz軸方向になります。
直方体は右の図のように角の2ヵ所を指定します。
例えば2箇所の点をA(-2,-2,-1),B(2,2,3)とするとき,次のように打ち込みます。
box { <-2, -2, -1> //角1の座標 < 2, 2, 3> //角2の座標 } |
どうですか? 残念ながらなにも描画されませんでしたね。実はリアルさを追求する3次元グラフィックスでは,最低限必要なものがあと3つあるのです。それは
まずカメラを指定しましょう。カメラの設置場所も先ほどの座標系で指定します。離れた場所に設置すれば物体は小さく見えますし,近ければ逆に大きくなります。とりあえず次のように打ってみましょう。
camera { location <0, 0, -10> //視点の座標 } box { <-2, -2, -1> < 2, 2, 3> } |
次に照らす光を設定します。照らす光も場所と色を指定します。光といっても赤っぽい光もあれば,白っぽい光もありますね。3DCGはリアルさがうりですから。色を指定するには基本的には,赤,緑,青の3色を混ぜ合わせます。全部混ぜれば白,なにも混ぜなければ黒になります。美術で習ったことがありますね。とりあえず次のように打ってみましょう。
camera { location <0, 0, -10> } light_source { <-10, 3, -20> //光源の座標 color red 1 green 1 blue 1 //光源の色 } box { <-2, -2, -1> < 2, 2, 3> } |
最後に物体の色を決めます。とりあえず赤色にして次のように打ってみましょう。
camera { location <0, 0, -10> } light_source { <-10, 3, -20> color red 1 green 1 blue 1 } box { <-2, -2, -1> < 2, 2, 3> pigment {color red 1 green 0 blue 0 } //物体の色 } |
さて再びボタンを押して見ましょう。保存するかどうか聞かれますので「Yes」にして下さい。さあ,どうですか。
できた物体を回転させてみよう。POV-Rayにおける座標系は,右の図のように左手系を用います。
camera { location <0, 0, -10> } light_source { <-10, 3, -20> color red 1 green 1 blue 1 } box { <-2, -2, -1> < 2, 2, 3> pigment {color red 1 green 0 blue 0 } //物体の色 rotate <-30,20,0> //回転角指定 } |