条件付き確率について

 確率の試行の独立を数Tで、自称の独立を数Bで学習することになっていますが、試行の結果として起こる事柄を事象というのですから、確率の問題の中で試行と事象はほぼ同一に扱われています。このあたりの問題をみてみると、数Tと数Bの問題集には同じ問題が出されていました。また、条件付き確率も場合の数を数え上げてやれば出来る(ただしめんどくさい)のであるから、数TとBの問題上の区別が付かないように思います。

 授業ではandはかけ算、orは足し算と教えて計算させていますが、生徒は独立と従属をうまく区別しながら問題を解いているようで、条件付きということなど意識しなくても確率の計算は出来ます。

 
例20(orは足し算の例)
  次のような道路があるとき、AからDに至る最短経路は何通りか。



 交差点に行くのは北からいくか、「または」西からあるかであるから足せばよい。

また、確率は順列で、いうのがわたしの解法です。

例21 袋の中に赤球2個、白球3個ある。同時に2個取り出した時に赤球1個と白球1個を取り出す確率を求めよ。

とするのが一般的ですが、人間の目には同時に見えても、実は神様からみるとどちらかは先に出ているから、神様の目から見た確率は (赤and白)or(白and赤) といことで

  
という計算をさせていますが、不都合なく理解しているようです。

例22 袋の中に赤球5個、白球4個ある。同時に4個取りだしたときに、赤球2個と白球2個を取り出す確率を求めよ。

「赤and赤and白and白」or「白and赤and白and赤」…と続きますが、その各々の分数の分母は、9,8,7,6。分母は赤の個数5,4、白の個数4,3であることに注意すると、例えば赤赤白白は、白赤白赤はと同じ答えであるからとなります。
 ここでは赤白の入れ替えの場合です。